正味生味

普段の日常と、その中で見つけた少しの疑問を書き連ねます。文字書き練習です

PDCAサイクルが続かない人へ


PDCAサイクルというものがあります。今書店に行くと「社会人の必須のスキル」などと取り上げられています。

 

しかしこれの問題として、「継続して利用する人が少ない」ということが挙げられます。PDCAサイクルの意味、その利点は知っていてもそれを具体的に実生活に落とし込んで行動しているという人は多くないでしょう。PDCAサイクルに限ったことではなく、多くの問題解決の手法やフレームワークは存在しますが、実践しようとしても続かず結局は挫折し、そして自分はこういう手法は向いていない、一部のエリートがやるものだと考えるようになってしまいます。

 

このようなことはなぜ起こっているのでしょうか?

 

それは「すべて自分自身に問題があると思い込み、手法自身に問題があると考えない」ことに原因があります。

 

個人一人一人は必ず異なります。同一の存在はクローン技術が発達しない限りありえません。数学が得意な人がいれば英語が得意な人がいる。サッカーが得意な人がいれば苦手な人もいる。そしてそれは手法の向き不向きにも当然適応されます。

 

PDCAサイクルも当然誰かが「最も良い」と思って編み出した手法であり、ここまで人気になったのは、「最もよい」と思う人が非常に多かったからです。もしこれが松下幸之助や稲森和夫などといった超一流のエリートにしか通用しないのであればここまで人気になることはなかったでしょう。

 

しかし個人は一人ひとり違うので、当然「最もよい」と思わない人もいます。それは仕方ないことなのですが、そこで落胆するのは早く、「自分には合わない」と自覚することが大切になります。

 

 

 

できないのは自分のせいだと思ってしまうと「手法は正しいから自分を改善」するしかありません。自分の性格や生活を変えるのがどれほど難しいことなのかはみなさんご存知でしょう。この手の手法の定着が難しいのはここに原因があります。

 

「自分には合わない」とわかったなら「自分に合うよう手法のほうを改善」できます。仮に「一日の振り返りを寝る前にしましょう」と書いてあれば「自分は夜一日を振り返り行動をチェックするのは苦手である。では朝・昼・夜と食事前に振り返るのはどうだろうか」と新しい形を生み出すことが可能です。

 

自分自身を責めるのは時には必要ですが、「もしかしてこれやり方が自分に合ってないんじゃないだろうか」と自分以外の要因を疑っていくことが大切です。

 

 

ね!