特定秘密保護法案成立の反対意見が論理的でないため困る
特定秘密保護法案が可決した。当然賛成意見、反対意見が多く見られる。そんな中、法案に対する反対意見が、一見正当のようで実際は論点がずれてたり論理性がなかったりと、意見として成り立たなかったように思えた。
なお、私はもちろん「反対意見が稚拙だから賛成」という立場も取るつもりはない。法案を色眼鏡なしで検討しきちんと結論を出したいと思う。今回は主張のありかたを論点として伝える。
では、どんなものが反対意見として見られたのか。
◆反対意見
「特定秘密保護法案は知る権利を奪う」
これは論理性に欠けている。この法案のどういう点で知る権利を奪うのか。特定秘密に指定される情報をそもそも知る必要はあるのか。と疑問は尽きない。説明不足であるため、この意見を反対意見として紹介するのはおかしいと思われる。よってこの意見をもとに反対を唱えるのは奇妙だ。
「特定秘密保護法案に反対するデモ隊が国会前に集まっています」
これは報道に関することである。事実ではあるが、今回の可決に関連して報道する必要があるのかと思う。デモ隊がどのような考えで反対しているかわからず、そればかりか私たちには「デモ隊が、特定秘密保護法案反対と叫んでいる」としかわからない。論理的ではないのに「反対しているから悪法」と捉えられうる主張は問題だ。
「数の力で賛成されてしまった・保護法案撤廃に全力を尽くす・抗議を尽くす」
これも先述のとおり論理性がかけるのにも関わらず、まるで悪法のように感じさせる意見である。「○○が問題なので、抗議する」との主張の方が、納得できると思う。
またもし、強行採決が問題なのであれば、それを改善する方向へ国会が働くべきである。特定秘密保護法案だけの問題ではないから、強行採決されたから反対という意見も変だと思われる。
私が見たものがたまたまこうであったのかもしれないが、自分で判断したい人々にとってはこのような反対意見を紹介されたところで、むしろ困惑してしまうのではないか。報道においては時間の都合等、様々な問題も絡むため一概に全て報道が悪いとは言えないですが。
私もこのブログでは論理性、客観性を意識するときは意識すべきだと改めて実感した。